地域ニーズに応えて成長 60期連続で黒字経営、課題は人材戦略 「3世代にわたる付き合いを」 松井産業(埼玉県三郷市)
住宅新報 2018年6月19日 号 23面
73年に入居が始まったみさと団地は、分譲棟と賃貸棟の両方から成るマンモス団地。総戸数9867戸、ピーク時の人口は約2万3000人を数え、UR都市機構では高島平団地(東京都板橋区)に次ぐ規模を誇る。築45年を迎え、居住者の高齢化が進み、居住者数はピーク時の約3分の2に減少(三郷市統計)。単身者世帯が増加している。
そんな中、同社が手掛けたのはみさと団地で暮らす88歳のUさん宅。もともと孫のMさん(30代主婦)が生まれ育った部屋だったが、Mさんが12歳の時に母が他界。Mさんの父が熊本県に住んでいたUさんを呼び寄せ、3人暮らしを送ってきた。Mさん自身は6年前に結婚して同市を出た。昨年、父が亡くなり一人暮らしとなったUさんのもとへ週末には泊まりがけで会いに来る〝おばあちゃん子〟だ。
「Mさんは『祖母が慣れ親しんだ団地を、ついのすみかにしてあげたい』と当社に依頼。購入当時のままだった部屋は水回りをはじめ、室内の段差解消などフルリノベーション工事を行うことになった」(同社・松井健司専務=顔写真)。部屋を躯体だけのスケルトン状態にして工事を行い、間取りは3DKから2LDKへ。床はフルフラットのフローリングに変更。間仕切り戸も開口部が大きく、滑らかに動く吊り戸としたため、床にレールはない。サッシは既存の窓枠を残しながら、それをカバーするように取り付けるカバー工法によって部屋を暖かくし、ヒートショック対策も施している。


















