積水ハ 陶版外壁材をAIで検査 品質向上、コスト削減同時に
住宅新報 2018年6月12日 号 10面
積水ハウスは6月4日から、静岡工場(静岡県掛川市)の製造ラインに画像処理とAI技術による品質検査システムを導入し、木造住宅シャーウッドのオリジナル陶版外壁「ベルバーン」の品質管理を強化している。
ベルバーンは高級外壁材で、シャーウッドの8割以上に採用。粘土を主体とした材料に釉薬(ゆうやく)をかけて焼き上げるため、製造では気候や温度、湿度といった条件により、材料や釉薬の配合、焼成温度を調整。これまで、色や曲がりなどは中間の成形工程で自動検査を実施。へこみや膨れなど外観の仕上がりは最終検査で熟練技術者が目視で行ってきた。
目視検査の前に同システムを導入し、リアルタイムで良品出来高を管理。良品の実績値と予測値との乖離(かいり)への備えとして毎月の生産量の0.4%(150m2)程度発生する在庫を約40%削減、品質向上とコストダウンにつなげていく。
同システムはコグネックス(東京都文京区)の画像処理に特化したAIソフト「ViDi Suite」を活用。収集した製品画像を解析し、特徴を抽出。画像を深層学習(ディープラーニング)させて品質検査に適用する。良品と不具合品の特徴定義は人手を加えて注目する部分を指定。一般的な画像学習では1千枚程度必要だったのに対して、10枚~数百枚で画像学習が可能だ。
また、従来型の画像処理手法による検査システム構築では、画像処理に関する基本知識に加え、ノウハウも必要で高度な技術が要求された。「ViDi Suite」は高度な技術、知識は必要なく、直感的に操作して学習させ、システム構築ができるため、工数や費用を大幅に削減。200センチ×32センチの大判の同壁材を最長2秒で高速に検査、95%の精度で判定可能となる。

















