JWA 防水対策「10の鉄則」を示す トラブル解決セミナー開催
住宅新報 2018年3月13日 号 6面

JWA「防水対策が健全な維持保全につながる」と再確認した。
日本防水協会(JWA)はこのほど、管理会社・メンテナンス会社・不動産会社向けの「雨漏り・漏水トラブル解決セミナー」を東京・連合会館で開き、40人余が参加した。当日は2部構成として、第1部では、「日常メンテナンス・大規模修繕ご提案10の鉄則」と題し、JWA理事の谷崎憲一氏が講師を務め、防水対策のポイントを講義した。
谷崎理事は、「長期保全の時代で防水に配慮したメンテナンスは、健全な建物の維持保全につながり、マーケットが伸長する分野」と提示し、「最近は優秀な人材がプロパティマネジメント分野に集まり、受託競争が激しくなり、より一層の提案力が必要になる」(鉄則1)と指摘した。
防水対策は、鉄筋コンクリート造・鉄骨造・木造と構造別に違いが大きいとし、雨漏りの原因は、建物劣化による腐食やたわみにある。この経年変化や自然損耗は雨・太陽光・風などの動きで進行する。内部に雨水が入りこまないようにするには、雨水処理材料の最適な選択や、経年劣化を踏まえた雨仕舞い(あまじまい)の考慮が重要(鉄則2)と説示した。
損害賠償の恐れも
続いて、雨漏り発生の機序を具体的事例で紹介。瓦屋根は耐震を考えて金属屋根に改修すべき(鉄則3)で、鉄骨は腐食が進行すると手遅れになり、階段の落下など損害賠償に発展する事例があると注意を喚起した。
注文木造・鉄骨造の住宅では、建設会社・設計者・現場長(親方)・職人の4拍子が揃って初めて、品質の高い現場になる(鉄則4)。
先行対策が延命実現
また、鉄筋コンクリート造は雨水浸透でコンクリート内の鉄筋の腐食が進行して、構造に深刻な影響を与える(鉄則5)ため、先手を取る防水の提案とソリューションがビジネスの幅を広げる(鉄則6)。雨漏りはプロも分からないことが多く(鉄則7)、建物の寿命を考える場合、高品質・先行メンテナンスが「延命」を実現し、コストを抑える(鉄則8)。雨漏りの調査で本来「無料」はあり得ず(鉄則9)、「防水業界は今だ未熟であり、そこに勝機を見いだす防水会社はこれから多くなっていく」(鉄則10)と伝えた。
次いで第2部として、カスタージャパン社長の尾崎晴彦氏が、不動産・管理会社の知っておくべき漏水のメカニズムとその対処方法を解説。漏水の基礎知識として、天井や地下、サッシ周りなど、発生しやすい箇所を示しながら、同社製品を使った施工方法と手順のほか、品質保証サービスなどを紹介した。

















