特別対談 看護覚書と健康長寿マンション ナイチンゲール エコミックス (株)ドムスデザイン代表(日本居住福祉学会理事)戸倉蓉子氏 (株)リブラン代表取締役社長鈴木雄二氏 鈴木住環境を自然に戻せ 何よりも環境づくり戸倉 住宅とは何かを追い求めて
住宅新報 2018年1月23日 号 11面
戸倉 フローレンス・ナイチンゲールは、1820年にイタリア・フィレンツェで生まれた英国人。看護の母であると同時に病院建築のルーツでもありました。クリミア戦争で病院での死亡率を90%から25%に激減させた人です。1860年の看護覚書には、「回復に必要なもの、それは環境である」と記します。その環境の5つのポイントとは、(1)新鮮な空気(風の流れ、気の流れ)、(2)陽光(南向き、東向き、西向きも)、(3)暖かさ(コミュニケーションを含む)、(4)清潔さ(埃や建材の汚染なし)、(5)静けさ(五感を研ぎ澄ますこと)―です。
この5つは、建築に最低限必要なものですが、今日的には、私は6番目に「感動」を加えたい。これは生きがい、夢を意味しています。これからは住環境と医療環境がリンクしてくると思いますが、高齢社会になり、在宅の看護・介護が増えてきます。住宅も病院建築も人間を真ん中に置いた、建築と医学を融合させた環境づくりが必要です。
鈴木さんが書かれた本(別掲参照)の中にナイチンゲールの看護覚書の話が出てくるのですが、なぜそれに興味を持たれたのですか。


















