リノベ手法で新機軸つくる 〝当事者〟の物語が地域潤す 〝まちの使い方〟をデザイン
住宅新報 2018年1月9日 号 18面
歴史や風土など、その地に根ざしたキーワードで、新たな物語をひも解いていく。今では疎遠になった場所、縁のなかったエリアとの共通項が見つかるかもしれない。リノベーションの手法は建物そのものの再活用に留まらない。地域の当事者と新たな〝関係づくり〟の効用を持つ、創造的な取り組みではないか。
「リノベーションという、まちの使い方をデザインする手法で空間設計をした」。昨年10月、東京・渋谷区に開園した木造2階建ての保育施設「まちのこども園代々木公園」の完成内覧会で、ブルースタジオ(東京都中野区)の大島芳彦専務はこう語った。
隣接する明治神宮の豊かな森と、かつて「原宿村」と呼ばれた農村集落に位置する歴史を踏まえデザインしたのは、丘の上にたたずむ日本家屋だ。地域に開かれた「まちぐるみの保育」を提唱する同園にふさわしく、誰もがアクセスできる地域社会との接点として囲炉裏のある土間空間を設計。その一方で、子供たちの安全を守るため、セキュリティラインを明確にした。


















