「総合図」作成で指針 建築士会連合会情報一元化へ連携推進
住宅新報 2017年6月20日 号 22面
日本建築士会連合会(三井所清典会長)はこのほど、建築物を建設する際に情報を一元化して関連事業者が共有するための「総合図」について、作成のためのガイドラインを発表した。
総合図とは、設計者が最初に作成する設計図を基に、設備機器などの詳細を加えたもので、設計図と施工図の中間的な性質を持った図面。通常、建設に関わる図書は設計図とそれに付随する仕様書・特記仕様書のほか、施工段階での施工図や施工計画書などがあり複雑なため、情報は一元化されていない。そのため、発注者や設計者、監理者、建物を担当するゼネコンや設備を担当するサブコンなどの施工者のように、一棟の建設物に携わる多くの関係者が、建物の全容について共通認識を持つことは難しい。現状では設計図を計画の調整や合意形成のためのツールとして使用しているケースが多いが、互いの認識不足によって計画の途中段階で設計変更が発生して作業が遅延したり、竣工後のトラブルなどにつながったりする場合もある。
そこで、設計図から施工図を作成するにあたって、設計図に意匠や構造、設備といった情報を詳細かつ具体的に記載して整理することで、設計者と施工者の認識のずれを矯正することができる。また総合図の作成時には発注者の確認も得ることで、工事中の仕様変更や手直しを防ぐ効果も期待されている。


















