ポラスG・中央住宅 景観協定で街並み維持 色や植栽管理などルール化 埼玉県で初 住民のコミュニティ形成も
住宅新報 2011年10月4日 号 23面
ポラスグループ・中央住宅は9月25日、埼玉県吉川市の戸建て分譲地「オランジェ吉川美南」(全87区画)の街びらきイベントを開催した。良好な街並みを維持するため、埼玉県内で初となる景観協定を設けた分譲地。当日は、入居予定者ら48組が集まり、草花の寄せ植え体験などを通して交流を深めた。
JR武蔵野線吉川駅から徒歩19分で、12年3月に開業予定の新駅「吉川美南」からは同9分に立地する。約84.2ヘクタールの大規模区画整理事業区域内の分譲地だ。オレンジ色の屋根が印象的な南フランス風の住宅が並ぶ。昨年12月から6期に分けて売り出し、これまでに68棟が販売済。毎回、抽選になったという。10月14日から最終分譲が始まる。販売価格は3000万円半ば~4000万円台。
一般的に分譲してから年数がたつと、建て替えなどもあり、分譲当初の統一された街並みを維持していくことは難しい。そこで今回の分譲地では、建物の高さや色、植栽についての基準を定めた景観協定を設けた。他社との差別化を図ると共に、分譲地の価値の維持・向上につなげる。
景観協定は景観法に基づく制度で、住民同士で守るルール。建築協定や緑化協定で定められる内容に加えて、工作物や屋外広告物など景観にかかわる様々な事項を定めることができる。
今回は、「建築物の高さは地盤面から10メートル以下、軒高7メートル以下」「屋根形状は勾配のある屋根とし、新築時の屋根葺き材に準ずる」などを明記。また、景観と合わせて住民同士のコミュニティ形成に役立つように、共同で利用できる協定樹木や樹木の維持管理方法も定めた。各敷地内には協定樹木として夏ミカンやオリーブなどを植える。皆で収穫や手入れを行っていく。
また、増改築や外観変更、工作物の撤去・改変などを行う場合は、住民で組織する運営委員会に届け出し、承認を受ける必要がある。協定の有効期間は15年で、期間満了後は住民の合意で更に15年間更新される。
「自主運営が軌道に乗るまで約2年間、専門家と共に草花の学習や植栽の管理方法などのワークショップを開催する」(中央住宅)ことでサポートしていく。
同社では、来年3月に販売開始する分譲地(全54区画、さいたま市・西大宮)でも景観協定を設ける予定だ。

















