地元の力で大手企業に対抗 ライバル工務店が結束してPR 千葉GOOD工務店会 〝志〟と〝生き残り〟両立できるか
住宅新報 2017年5月30日 号 13面
千葉県内で注文住宅を手掛ける地元業者が集まり、合同で事業やイベントなどを行っている「千葉GOOD工務店会」。このほど立ち上げから1周年を迎え、新たに市民向けにセミナーイベントを開催するなど精力的な活動を続けている。そのモチベーションの源は、生き残りを図る小規模工務店の意思と、家づくりへの志だ。
「設立の原点は、地域の工務店が等しく持っている『危機感』だった」。同会の須藤正広会長(須藤建設)は、会を立ち上げた動機をそう話す。現在のメンバーは自身が代表取締役会長を務める須藤建設をはじめ、工藤工務店(工藤一行社長)、住工房スタイル(野口浩社長)、鈴木建創(鈴木康史社長)、タウンズホーム(小林哲也社長)の5社。それぞれが個性的なデザインやコンセプトの家づくりを行っているが、それをアピールする機会は少ない。少子化と人口減少時代の需要縮小に対し焦りを覚えながらも、どの企業も日々の仕事に追われて対策をとれず、閉塞感を抱いていた。「住まいをつくっているのは、CMでよく見る大手ハウスメーカーだけじゃない。地域にはこういう工務店があるんだ、ということをまずは広く知ってもらいたかった」と須藤会長は振り返る。
そこで15年5月、とある勉強会で顔を合わせた地元企業同士が、そうした現状の打破に向けた思いに共感し合って意気投合。大手ハウスメーカーやビルダーの方針を「顧客ニーズを汲み取りきらず自社企画商品に当てはめ、メディアでの広告力をもって喧伝するスタイル」として対抗心を燃やし、地域の「工務店の魅力」を広く伝えるため同会を立ち上げた。複数企業が協力することで生まれるスケールメリットで、単体では難しい規模の事業や宣伝活動を行うことが第一の狙い。また通常は競合するライバル同士が切磋琢磨することで、互いに刺激し合い従業員のスキルアップや活性化を図ることも重要な目的だ。


















