ミサワホーム 新中期経営計画 事業多角化を更に推進
住宅新報 2017年5月23日 号 12面

「しっかり引き継ぎを」と竹中社長
ミサワホームはこのほど、17年度を初年度とする3カ年の新中期経営計画を発表した。同社は17年度に創立50周年を迎えるため、新中計を次の50年に向けた持続的な成長の第一歩と位置付けて、テーマを「First Step For NEXT50」と定めている。
基本方針としては、前中計で重点を置いていた「事業多角化の推進」に一層注力していく計画だ。そのため、17年度から事業セグメントを再編成して従来の「不動産」を廃止し、新たに「まちづくり」と「海外」を追加。特に「まちづくり」は、廃止する不動産事業に加え、資産活用事業のうちマンション分譲など開発系の分野を統合したもので、今後の成長分野として重視されている。
経営戦略では、(1)トヨタホームを中心としたトヨタグループとのシナジー最大化、(2)ミサワホームのDNAを継承、ブランド力の維持・向上、(3)コストダウンによる財務基盤の強化、(4)適切な人事戦略と働き方改革の推進によるES向上の4点を掲げる。
最終年度となる19年度の目標として、売上高4450億円(16年度比11%増)、経常利益115億円(同42%増)を目指す。セグメント再編後の各事業の売上高については、戸建て住宅2270億円(同2%減)、資産活用531億円(同5%増)、リフォーム700億円(同13%増)、まちづくり638億円(再編前の各分野合計に対し同71%増)、海外100億円(新セグメントのため比較対象なし)、その他211億円(同21%増)となっている。主力の戸建て住宅は、高付加価値な新商品を開発・投入することで中・高価格帯の商品ラインアップ強化を図り、利益率の向上を目指しながらも、セグメント再編の影響も加味しほぼ横ばいの成長率を見込む。その分、まちづくりをはじめとした他の事業では積極的な投資を行うなどし、事業規模の拡大と利益の増大を図っていく方針だ。
竹中宣雄社長は「9年前社長に就任して以来、木質パネル工法戸建て住宅の『一本足打法』だけでは将来的な不安が大きいことから、事業の多角化を強く推進してきた。その芽は出てきていると思うので、磯貝匡志次期社長にはこの新中計をしっかりと引き継いでいってほしい」と述べた。

















