住友林業 京都・北野天満宮に 梅の培養苗が里帰り
住宅新報 2017年3月21日 号 10面

苗を持つ巫女ら
住友林業は、菅原道真公を祭る神社として「学問の神様」としてあがめられている北野天満宮(京都市上京区)において、15年、同本殿前の御神木「紅和魂梅(べにわこんばい)」の組織培養による苗木増殖に成功。2年間の生育期間を経て、高さ160センチまで成長したことから、このほど同天満宮に里帰りさせた。
御神木の梅を後世に伝えようとする同天満宮の協力依頼により、様々な樹木の組織培養・稲生産技術の成功実績を持つ同社が09年に「平成飛梅プロジェクト」による研究開発に着手した。今回の里帰りにより同社では紅梅の培養苗の大量生産にめどがついたと考えており、他所の紅梅でも受託を開始する予定だ。
一方では、御神木のDNA(遺伝子)分析による調査結果によると、地上部(葉)と地下部(根)からそれぞれ異なる遺伝子型が判明したことから、接ぎ木によって受け継いできた(増殖されてきた)と考えられる。併せて、樹齢350年と推定されることから、その当時には、現在の御神木の先代の御神木から接ぎ木により増殖が行われていたと推測できる。この結果を踏まえ、貴重な御神木の形質を変えないように、代々接ぎ木により御神木を受け継いできたものとしている。

















