創業百年支えた業態転換 地域と住民守る姿勢貫く 埼玉・三郷松井産業 時代の風を読む先手の経営
住宅新報 2017年1月31日 号 11面
業態転換のきっかけとなったのは、創業当時、地元の農家を対象にした呉服の売り買いが米との物々交換だったことに起因する。そこから米の商いが始まり、戦後に興した鶏卵と養鶏飼料の商いを経て、1974年に現在の不動産業に進出した。
卵から不動産業へ
当時、養鶏農家から卵を預かり都内で販売。売り上げ代金から養鶏の飼料代を差し引いて農家に納めるビジネスは、需要拡大を受けて事業が拡大していった。ところが昭和40年代前半に鳥インフルエンザが広まり、三郷を含む地域一帯に壊滅的な被害をもたらした。当然ながら同社も存亡の危機に陥った。苦肉の策として自社用地の売却でしのがざるを得なかったが、それが不動産業へ参入する足掛かりになった。土地売却を希望する多くの養鶏農家の受け皿ともなって不動産業も拡大。高度成長時代の住宅ブームなどの波にも乗り、主力事業として確立した。


















