三井ホ・東建 トップレベルの遮音性能 木造賃貸に相次ぎ採用
住宅新報 2017年1月31日 号 10面
賃貸住宅の入居者の不満として常に上位に挙げられるのが上下階の騒音問題だ。特に木造アパートなどにおいては、上階から下階に響く生活音に対する不満は根強くある。こうした騒音を軽減するため、業界トップレベルに遮音性能を向上させた独自仕様を三井ホームと東建コーポレーションが相次ぎ商品化した。両社は、1月からツーバイフォー木造賃貸住宅に採用を始めた。
階下に伝わる衝撃音は大きく2つに分類される。子供が飛び跳ねた時などに生じる鈍くて低い重量床衝撃音(LH)と、スプーンなどを床に落とした時などに発生する比較的軽めで高音域の軽量床衝撃音(LL)の2種類。それぞれの程度は40~65のL値で示され、数値が小さいほど遮音性能が優れていることを意味する。両社が開発したのは「L値50」のレベル。これは木造ながらRC造のスラブ厚270ミリの床と同等の遮音性能があるという。
三井ホームは、開発した「ミュート50」を賃貸住宅の標準仕様としていく。独自の制振パッドを採用すると共に、制振ゴムとスプリングを組み合わせることで過度な沈み込みも防ぎ、歩行感にも配慮したのが特徴。「LH値50」「LL値50」という高い遮音性能があり、2種類の衝撃音を軽減する。同社によると、「業界で初めて、賃貸住宅に『L値50』を標準化した。床衝撃音を一般的な鉄骨住宅(ALC厚100ミリ)に比べて約3分の1に軽減できる」としている。


















