高まるインバウンド需要(上) 不動産投資呼び込むメディカルツアー
住宅新報 2016年11月1日 号 12面

アンドリュー ・ウォン氏
「中国人富裕層が海外の不動産に投資する投資先は、永住権が獲得できる欧米の人気が高い。一方で、彼らの最大の関心事である健康や健診という点では、先端医療が整っている日本の人気も引けを取らない」と、日中間の旅行会社「オーティーシージャパン」を日本で経営し、年間2万人の旅行客の取り扱いがある張辰社長は語る。更に、「高度医療を受けるために、小規模なクリニックに定期的に海外から通う富裕層が一定規模でおり、近年、メディカルツーリズムといわれるほど一つのブームになっている」と張氏は指摘する。
メディカルツアーに象徴される日本の先端医療への関心が高まり始めたのは3、4年前。こうした層は、来日のたびに観光やグルメ、日本文化を楽しんだり、優良物件を見つけて不動産投資にも前向きな姿勢を見せる。
張氏が中国富裕層のメディカルツアー客をアテンドするクリニックの一つが、東京・六本木で開院約30年の実績がある「ドクター・アンディーズ・クリニック」。同院長で医学博士のアンドリュー・ウォン氏は、「環境汚染や食の安全が脅かされるなど、中国人の健康に対する関心は日増しに高まっている。毎月10人ほどの富裕層が個人ジェット機で来日し、健診のため来院している」と口をそろえる。

















