地中熱利用進む 高効率の冷暖給湯を開発 藤島建設新エネ事業部 低コストで市場投入へ
住宅新報 2016年8月9日 号 14面

藤島建設ショールーム「フィットインプラザ」に展示されている「ジオット」
地中熱を利用した省エネ冷暖房プラス給湯システム「Geott」(ジオット)の開発を進めている藤島建設新エネルギー事業部(さいたま市緑区)は、来年度の本格的な市場投入を視野に最終的な準備を進めている。これまでの実証試験では、冷房運転でCOP(エネルギー消費効率)が最大で12を記録するなど高いエネルギー消費効率を実現。従来型のエアコン、給湯システムに比べ、エネルギー消費量が約4割削減できるものになっている。「ジオット」の販売はホームエネシス(飛田美正社長、電話048―878―5450)が行う予定になっている。
地中熱利用の冷暖房給湯システム「ジオット」は、同社が十数年前から開発してきたもの。冷暖房だけでなく給湯利用もパッケージ化した点が特徴。冷暖房システムは、ヒートポンプ1台で最大4台の室内機が運転可能なマルチタイプ。これに給湯能力5.4キロワットの給湯用ヒートポンプ、460リットルの給湯タンクを加えたものが基本的なユニットになっている。
地中熱交換器には一般的な熱交換用井戸(ボアホール)ではなく、住宅を建てる際の地盤補強杭(鋼管杭)を利用する点も特徴。地中熱利用のための井戸を設置せず、鋼管杭を利用することで、初期コストの低減にもつなげる考えになっている。「ジオット」の開発を担当している同社の依田修氏によると鋼管杭方式の熱交換器の設置コストは、「ボアホール方式に比べ、3分の1程度の価格で提供できる」としており、地中熱利用で課題の熱交換器設置の初期コストの低減に大きな効果があることを強調している。

















