読み解く目線 (20) 仲介という仕事 すべての発端は〝バブル崩壊〟
住宅新報 2016年6月28日 号 13面
連載: 読み解く目線
すべては90年代初頭のバブル崩壊から始まった。中古住宅市場活性化への動きもその発端は、土地価格の崩壊にある。戦後は高度経済成長と共に地価の右肩上がり(土地神話)が長く続いた。その間は土地価格の上昇分だけで住宅の資産価値は十分アップした。
だから、古い住宅を売却すればその資金で新築など新たな住宅を購入することができた。住宅の1次(新築)市場と2次(流通)市場はうまく連動していた。
しかし、天井知らずの土地価格がバブル崩壊を機に下落し始めると、住宅の市場価格も右肩下がりになった。その結果、両市場の連鎖が断たれ、円滑で合理的な住み替えができなくなった。中古住宅は単独(2次市場の中)で、その資産価値維持を目指さなければならなくなったのである。

















