厳選住まいのまちなみ 着工前から住民活動 産学連携の田園都市
住宅新報 2016年3月8日 号 17面

のどかな田園風景が広がる(住宅生産振興財団発行「家とまち71」より)
「舞多聞」の最初の街づくりが、定期借地権により分譲された「みついけ・みついけ南プロジェクト」。イギリスのレッチワース田園都市を手本に、旧ゴルフ場の樹林やため池、起伏といった自然を生かした上で、1区画当たり120坪から500坪、平均220坪の68区画などが整備された。広々とした敷地の庭に菜園がある区画もあり、別荘地をイメージさせる田園郊外住宅が広がる。
このまちづくりで主導的役割を果たしたのが、長年、集落空間の研究を手掛けている齊木崇人・神戸芸術工科大学長だ。まちづくりを始める前に、計画地周辺の4.5万世帯に「新しい住まい方」を提案するアンケートを大学から発信。480世帯の回答を得て、「みついけ」の需要を把握した。この回答者を主な構成員として結成された「舞多聞倶楽部」がURと大学の協力のもと活動を開始。まちづくりに関わる公開講座や現地での下草刈りや樹木の移植といったワークショップに継続的に取り組んだ。
また一部を6~10世帯を一つの単位とした7つのコミュニティでグループ化したのも「みついけ」の特徴。これがメンバーの価値観の共有と、参加者同士のコミュニケーションを促し、建築協定や緑地協定へと発展していくことになった。このほか、市に専門家の派遣を要請したり、新築には住宅メーカー、住み替えに伴う不動産売却には不動産の専門家によるノウハウの提供にも努めた。

















