積水化学 JKKハウジング大学校 「国境を越える住文化」でパネル アジアの低所得層向けにも可能性
住宅新報 2015年12月1日 号 11面
積水化学工業住宅カンパニーの調査研究機関、住環境研究所(倉片恒治所長)主催の「JKKハウジング大学校シンポジウム」がこのほど東京・神田で開催された。「海外住宅と住文化―国境を越える日本の住宅産業と住文化」が今回のテーマ。大学教授の講師陣による「住文化の中の国境を越えて流通しやすいものとしにくいもの」を議題にしたパネルディスカッションで、海外進出が目立つ住宅業界に多様な視点や提案の声がパネリストから上がった。
「nLDKが日本の住文化を貧しくしたという批判がある」と指摘する菊池成朋・九州大学大学院教授は、「フェイスブックで住まいの嗜好性をモニターしたところ、『いいね!』が縁側、土間などの中間領域の写真に集まった。内と外をつなぐ空間は東南アジアでも広く見られ、生活上の重要なスペースとして活用されている」と国を超えた共通性を紹介した。
鈴木毅・近畿大学教授は「流通しやすいものは『上下足の履き替え文化』、流通しにくいものは『人を招く文化』」と指摘。また、「日本人は、発展途上国について今は無理でもいずれ高性能を求めると考えがちだが、現実には必ずしもそうではなくなっている。世界の価値観は多様化しており、それぞれの住文化を認め対応することが大切」と結んだ。

















