今年は戦後70年。日本はこの「戦後○○年」という言葉にこれまで、深い反省と悔恨を込めてきた。しかしこの先も10年後は戦後80年、更に戦後90年、戦後100年と言い続けていくのだろうか。まるで、〝戦後〟を終わらせてしまうことが罪でもあるかのように――。
反省や後悔はあまりだらだらと続けるものではないし、より大切なことは、厳しい自省をバネに前進することである。日本は先の大戦で多くの犠牲を強いられたが、その尊い犠牲の上に、どのような新国家を築くのか、あまり深くは議論してこなかったのではないか。 その一つの象徴が、いまだに自主憲法の制定がなされていないことである。自主憲法制定、特に自国の防衛に関する第9条の改正が遅れたため、時局に合わないものとなってしまったことが、今国会の安保関連法案をめぐる混乱の淵源である。
そもそも国の存立に関わる自衛隊(軍)のあり方について、国民の間でかくも意見が定まっていないこと自体、世界の常識では考えられないことである。


















