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スタンダード会員限定LIXILグループ ケイエンジン 5分で建築見積もり 地域住宅会社の業務効率向上

住宅新報 2014年9月16日 号 11面

住まい・くらし

 LIXILグループでITソリューションを手掛けるK-engine(ケイエンジン、東京都新宿区、喜久川政樹社長)はこのほど、住宅建築会社の図面データを基に、数分で原価計算、見積もり(施主提出用)、工程表をアウトプットするサービスの提供を開始した。

 同社によると、住宅建築業界の一部では、住宅のプラン提供から契約、着工、引き渡しに至るまで、IT活用が進んでいない問題がある。「数百枚に及ぶファクスやメールでのやり取り、手作業による見積もり作成などアナログ業務が大半を占めている。施主への見積もり書提出までに1週間かかるケースもある」という。今回のサービスは、約3年の歳月をかけて約300万レコードの建築データベースと最新テクノロジーを同社が構築し、住宅会社の2次元の平面CAD情報を約3500の3次元データに分解することで、家1棟分の原価積算を5分で提供することを可能としたものだ。利用料は月額5000円(税別)から。

 住宅会社は、使用する住設機器や内装材、仕上げ材の種類やグレードをあらかじめ入力した上で、施主の希望プランを反映させた設計CADデータを入力する。5分後には、工事項目ごとに詳しい原価計算書を入手できるほか、一定の利益率を設定しておけば、施主提出用の見積もり書も自動的に入手可能だ。また、具体的な発注時期や工事プランを反映させた工程表の提供も受けられる。外観や内観のイメージパースも付く。原価計算や見積もり書には、規模に応じた様々な基礎工事、たとえば養生ネット費用なども自動的に算出されるため、住宅会社は基本的に設計データと使用部材の入力で作業は完了する。

 喜久川社長は、「地域密着の住宅会社・工務店で、年間5~100棟程度供給している企業に対して訴求していく」とし、早期に1万社、数十億円~100億円程度の売上高を確保したいとしている。

 また、同社では、ipadを活用したリフォーム提案の営業ソリューションパッケージも用意しており、10月からベータ版、来年1月には正式版をリリースしたいとしている。

官民ファンドが最大20億円出資

 ケイエンジンは、11年8月にLIXILグループとして設立した会社。今回のサービス開始を機に、官民ファンドである産業革新機構(東京都千代田区)が同社の第三者割当増資を引き受け、20億円を上限に出資することが決まった。同機構では、「ケイエンジンの今回のサービスは、高い成長性と革新性がある」と評価している。

 

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