工業化とスマートで打開 受注実績と今期の展望 見通せない戸建ての回復
住宅新報 2014年5月20日 号 11面

13年度・主要住宅各社の受注状況
足元の受注環境は、非常に脆弱だ。駆け込みの反動減がいつまで続くか見通せないとの指摘が、決算説明会で多くの経営層から相次いだ。大和ハウス工業の大野直竹社長は、「消費増税の反動減から回復できるのか。10%増税で再び駆け込みと反動減が起きるのではないか。長期的な戸建ての需要縮小もあり、いろいろな要素が複雑にからみ合って先行きが見通せない」と不安視する。これに象徴されるように、受注残高を増やしたにもかかわらず、各社の今期計画は増収減益の慎重姿勢が目立つ。
もう一つの懸念は、「前の期以上にコストアップの影響を受ける」(旭化成ホームズ・池田英輔社長)ことが確実な労務費と資材の値上がり。既に各社の収益を圧迫し始めており、震災復興や東京五輪もあって長期化が見込まれる。ミサワホームの竹中宣雄社長は、「工場の生産性向上と、一層の現場施工の効率化を並行して進める」と対策を打つ。各社の思惑もほぼこれに収れんし、その成否が今期の業績のカギを握る。

















