〝ルビコン川〟の畔で 3.11後福島を照らすもの 12 本格化する健康被害 起きている事実を直視しよう
住宅新報 2013年10月29日 号 15面
連載: 3.11後福島を照らすもの

小児甲状腺がんだけではない。福島では甲状腺の乳頭がんも増えている。チェルノブイリでも原発事故後乳頭がんが増えた(資料;川根眞也氏提供)
大型の台風が立て続けに日本列島を襲っている。東京都大島町では痛ましい被害が出た。土砂で覆われた町の姿に2年7カ月前を重ね合わせたのは、筆者だけではあるまい。
報道によると、都や気象庁が出した「土砂災害警戒情報」を受け取る前に、町役場の防災担当者や現地の気象庁事務所所員などが帰宅。情報は役場で約6時間、気象庁の事務所で9時間も放置されていた。一方、情報を出した都や気象庁側も受け取りの確認をしていないなど、ずさんなやり取りが発覚している。
イメージできないものはマネージできない―。ある危機管理コンサルタントの言葉だ。東日本大震災では多くの人が津波で亡くなったが、とりわけ福島県沿岸の犠牲者の多くは「津波など来ない。来ても大したことがない」と高をくくっていたフシがある。

















