各産業は大きな時代的役割を担っている。戦後復興を牽引した鉄鋼・石炭、高度経済成長を支えた石油化学・自動車産業などのように──。
住宅・不動産業の今日的役割とは何か。最大の使命は、子育て支援だと思う。高度経済成長やバブル経済時代の不動産業は、ハコモノ産業としての役割が否めなかったが、そうしたハード面だけで経済に貢献できる時代は終わった。ソフトやサービスとセットでなければ、時代のニーズを満たすことが難しくなっている。逆にいえば、良質なソフトやサービスを備えた不動産に対する評価が今後は高まるはずだ。
そのような不動産の象徴的存在としてあるのが、子育て支援型の賃貸マンションだと思う。何のコンセプトも持たない、土地所有者の節税対策を主眼とした従来型賃貸マンションやアパートに、業界が力を注ぐ時代も終わった。


















