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スタンダード会員限定温熱環境の改善は健康増進に 高齢者住宅推進協委員会が中間報告 埼玉、東京の14軒で実証実験 断熱改修で血圧低下など

住宅新報 2013年2月19日 号 11面

住まい・くらし
  • 講演する高橋龍太郎氏

    1 / 2講演する高橋龍太郎氏

 セミナーでは、まず「高齢社会における住宅の質の向上について」をテーマに、伊藤明子・国土交通省住宅局住宅生産課長が講演。中古リフォーム市場拡大策の中で、高齢者が今住んでいる住まいの質(省エネ、断熱、バリアフリーなど)を向上させることの意義を強調。特に断熱性能は、現行基準を満たしているのは全住宅ストック(約5000万戸)の5%に過ぎず、また無断熱が39%もある現状の改善が必要であると訴えた。

 続いて、健康長寿住宅エビデンス取得委員会の高橋委員長が「温熱環境改善と高齢者の健康」と題して講演。医師の立場として、この分野(医学と建築環境分野が合体)に着目したことについて、人の死亡にかかわる原因は「行動・生活様式」が最も大きく、老いが関係すると考えた。高齢者の健康課題の代表は転倒であり、動物的側面(運動、知覚)、人間的側面(認知、性格)、植物的側面(自律神経)の老化が影響していること。また、最近の不慮の事故死者数や入浴中の急死(溺死を含む)の搬送数、最近の月別総死者数の推移などから季節との関連が読みとれる。日本では寒い12月、1月が最多となり、過ごしやすい気温の6月、9月が最少という結果が出ている。

 これらから、(1)高齢者の死亡には季節変動があり、内蔵機能(特に心血管系)の老化とかかわっていること、(2)季節変動には住環境の影響が大きいに違いない――と考えたのが研究の動機という。

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