大工職人の育成を 林野庁・国交省 若手の参入減少、高齢化… 「木のまち・木のいえ担い手育成拠点事業」
住宅新報 2012年3月13日 号 19面
林野庁と国土交通省による「11年度木のまち・木のいえ担い手育成拠点事業」の成果報告会がこのほど都内で開かれた。大工職人など木造建築・住宅現場を支える担い手は、若手の参入が少なく高齢化が進んでいるため減少しているのが現状。人材育成は住宅建設に加えてストックの有効活用の面でも重要な課題と位置付け、有効なモデルとなる活動に支援助成を行っている。同事業は今回で2年目。採択された12団体が取り組み状況を報告した。
「埼玉県大工技能士匠の会」は、主にポラスグループの技術訓練校を経て社員として働く大工らで構成する組織。大工職のレベルアップなどに取り組んでいる。25年ほど前、仕事を覚えて数年すると退職してしまうケースが続いた時期があったという。定着率を上げるため、優秀な大工が評価される制度などを導入した。例えば出来高による給与制度や報奨金制度を確立。そのほか、グループ内の営業や設計、プレカット工場といった大工以外の職に転換できるコースも用意した。
また、昨年から訓練生向けにスピーチ訓練を始めた。一人ずつ皆の前で新聞記事に関して自分の意見を述べる。「これからの大工はコミュニケーション能力が求められる。顧客に対して営業や設計担当だけでなく大工が説明することが顧客満足度向上につながる」(同会の鈴木英一氏)と考えるためだ。そのほか、作業項目ごとに細かく点数化してランキングを出したり、技術技能大会への参加も進めている。

















