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スタンダード会員限定学生有志で「木賃再生」 東京・調布で進行中

住宅新報 2011年9月13日 号 10面

住まい・くらし

 首都圏の大学生13人とエイブルが共同し、木造賃貸アパートを再生するプロジェクト「木造賃貸アパート再生ワークショップ2011」が順調に進んでいる。プロジェクトチームの代表を務める連(むらじ)勇太朗さん(慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程)は、「(外構中心の2年前の同様のプロジェクトから一転)内装を本格的に手掛ける今回の取り組みは、また違った様々な難しさがある。ただ、コンセプトが一つひとつ着実に形になっていく過程の中に、大きな達成感を感じることができる」と語る。

 チームを3つに分け、東京都調布市にある3物件の再生を手掛けている最中だ。

 築50年近く経過している「あさひハイツ」は、全8戸中半分が空室。そのうち1階角部屋部分の再生を任された。

 テーマは『外とのつながり』。窓際に「座れる収納ボックス」を新たに設け、外にはウッドデッキを設置。南側に面した日当たりの良さを更に高める工夫を施し、窓辺で心地よく寛げる空間の提供を図った。また、玄関上部に新たに欄間窓を設けることで通風性を確保。更に、玄関と居室を仕切っていたドアを取り払い大きなレースカーテンを設置することで、外とのつながりと空間の仕切りを両立させるプランを採用した。そのほか、収納棚の設置や押し入れの再生など様々なリニューアルを施している。

 変化のある空間にしたいというオーナーの意向で再生中なのが「Rハイム」。築20年の物件だ。ほぼ満室稼働だったが、全4室のうち偶然空きが出た2部屋を再生中だ。

 元々あるロフト空間を、『使える空間』にするのがコンセプト。ロフトを畳に敷き直して寛ぎの場としたり、L字型のテーブルを組み合わせることで書斎としての利用を可能にする空間を提供する。

 今回のプロジェクトはエイブルがバックアップしていることもあり、リニューアルにかかる費用はほぼ原価レベル。いずれの物件も1年程度で回収できる計算だ。更に、賃料も5000円上げた。「上がった賃料で入居者が決まれば、これほど嬉しいことはない」(連さん)。また、プランニングについては、ブルースタジオなどがアドバイスに入っている。

 もう1物件はまもなく工事に着手。9月中には「あさひハイツ」「Rハイム」の工事が完了する。夏休み期間を利用しての再生プロジェクト。学生たちはほぼ毎日物件に足を運び、作業服に着替えて汗を流している。彼らにとって今年の夏は、この上なく有意義な時間となったようだ。

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