ひと 『豊・楽・快』を創造 北関東エリアで住宅事業を展開するケイアイスター不動産社長 塙 圭二さん
住宅新報 2011年11月29日 号 2面
連載: ひと
上期の売上高は前年同期を約3割上回った。90年の創業以来、毎期増収を続けている。
その要因を「力を入れてきた人材育成の効果が出てきた。チーム力が育ってきた」と分析する。
5~6年前から、個人の営業成績を重視する給与体系を変更し、チーム(店舗)の出来高に応じて支払うようにした。社員同士が不得意な部分をカバーし合う。
「働く目的が自分の数字(給与)のみになると離職率も高くなる。入れ替わりが多いと、会社は常にその教育に多くの時間を費やすことになる」
そして目指すべき方向として『時代とともに変化しながら常に『豊・楽・快(ゆ・た・か)』を創造し続け、そして目標とされる企業になること』を理念として掲げる。「競合他社とどこで差をつけるかを考えると、会社の信用力、ブランド、営業力だ。それには人材が大切」。
「短期的には、トップセールスマンが数人いれば業績は上がる。ただ長期的な成長には組織としての強さが必要」。軸となる理念を徹底して社員に伝え、浸透させてきた。ここ2年、離職者はゼロだ。
学生時代から独立志向だった。高校卒業後は叔父が不動産関係の仕事をしていたこともあり、都内の不動産仲介会社に就職した。3年後、23歳のときに地元に戻って今の会社を立ち上げた。仲介業からスタートし、その後分譲事業も始めた。10年後には、群馬県内の住宅供給数トップクラスまで成長した。3人からスタートした会社は、今では300人超の社員を抱える。
08年のリーマンショック後は利益の減った時期もあった。住宅・不動産業界でも多くの企業が規模を縮小した。倒産もあった。同社も、普段営業を担当しない設計や施工、経理担当者など社員総出でポスティングを行い、売り上げを確保した。
「リーマンショックまでは、資金力さえあれば誰でも事業ができた時期。今が本当の意味で企業の力が問われている」と気を引き締める。
埼玉県本庄市出身。44歳。 (井川 弘子)

















