(16面からの続き) テーマはハワイ 趣味や感性を最大限表現
住宅新報 2011年11月15日 号 15面
内装仕上げの印象に加え、建具類にもなみなみならぬこだわりが窺えるのだが、それらはどうやらお二人の感性に基づくものらしい。澤田邸のキーワードは、ずばり「ハワイ」なのだ。ベースカラーはハワイ特産の木材・コアウッドの色に合わせた。飾り棚を兼ねたリビングの収納や、ルーバーの扉類。ハワイのホテルやコンドミニアムで、しばしば目にする造りでもある。
それにしても、ご夫妻のハワイ好きは相当なもの。訪れた回数は40回を超すのだそうだ。収納スペースには、ハワイの思い出を綴ったアルバムが山のように収められている。
そして奥様・菜穂子さんの趣味はハワイアンキルトの作製。タペストリーやベッドカバー、クッションなど、手作りの作品が室内の雰囲気づくりに一役買っている。
取材の最後に、ご主人は1本のウクレレを取り出してきた。ウクレレのブランドとして有名なカマカである。コナコーヒーの香りの中、ウクレレの話、ハワイの話、そして住宅の話が続く。
澤田さんのハワイ詣ではこれからもまだまだ続きそうで、それに応じてインテリアもますますハワイの色を濃くしていきそうである。
設計のポイント 氏原求建築設計工房 氏原求氏
自然生かすバリアフリー住宅に
ハウスメーカーの軽量鉄骨造2階建て住宅の、2階部分の全面改装工事である。
第1に天井をとにかく高く、風通しを良くし、夏の暑さを改善すること。第2にキッチン作業中の外への眺望を取りたいとの施主の要望があった。
その解決案として、部屋の間取りをワンルーム化し(寝室は引き込み式木製建具で区切ることが可能)、天井遮熱材・断熱材で性能を可能な限り取りながら、天井を屋根と同じ勾配で再構築した。
その結果、露出された鉄骨梁を逆手に取り、積極的に視覚的な役割を与えることに。またハワイ大好き家族の持つ雰囲気は、色彩計画と建具のデザインで表した。
使用素材は健康に暮らすことを考え、床のコルク、既存壁の上に塗った珪藻土、天井の杉板、土佐和紙などの自然材料を用いている。
結果的に、使用材料、夏の風通しや冬の日当たりなど、自然の力を最大限に利用することができた。また、外の緑の眺望を確保して、家事を楽しく能率的にできる収納を持つ、作業動線も十分考慮されたバリアフリー住宅になった。
※住宅の概要
◎構造:軽量鉄骨造2階建て
◎家族構成:夫婦
◎敷地面積:202.31平米(61.20坪)
◎2階床面積:78.08平米(23.62坪)
◎リフォーム竣工:2009年10月
◎設計:氏原求建築設計工房/東京都渋谷区桜丘町22-11メゾンスリーゼ205/電話03-3770-8475

















