彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇240 消費者との信頼関係を担保 第三者評価が必須 専門職団体の創設を
住宅新報 2026年9月8日 号 11面

人と人との信頼関係は何によって生まれるのだろうか
コンサルティングの対価は報酬と言うのに、仲介の対価は手数料と言う。報酬と手数料の違いは前者には〝感謝〟の念が含まれるが、後者にはそれがない。報酬の額は感謝の度合いに応じるが、手数料は定額制だ。では、仲介業務に対する感謝の気持ちはないのだろうか。
仲介業務も買い手にとっては、予算額の範囲でどれだけ希望に近い住まいを手に入れることができたかなど感謝の度合いは異なる。だから仲介(媒介)の対価も本来は「報酬」と言うべきである。宅建業法でも「媒介報酬」となっている。
では肝心のその〝感謝の念〟を生み出すものはなにか。それは媒介の場合には手に入れることができた住まい(不動産)であろうから、報酬額を不動産価格に一定の料率を乗じて決めるのは合理的だ。














