明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第214回 左右を反転させた家 個性と風情はデザインの力 朽方勇祐 不動産学部1年
住宅新報 2017年12月19日 号 4面
【学生の目】
建物の構造について勉強が進むと、以前は気にも留めなかったものに意味があることに気づかされる。その一つが屋根の形だ。屋根の役割は大きく、雨や風などから建物を守るために、気候や地形などに応じてさまざまな工夫を施している。
千葉市にある自宅の近くを歩いていると、二つの住宅が目に留まった。ほとんど同じデザインの建物を左右反転させて建てていて、二つで一つの建物になっているようなデザインである(写真)。二つの建物をみてまず心配に思うことは、屋根が近接する側に傾斜して谷を形成しているため、雨や雪がお互いの敷地に入ってしまうのではないかということだ。面積が広い片流れの屋根から感じる不安かもしれないが、十分な大きさの樋(とい)があれば、雪の少ないこの地域で心配は杞憂かもしれない。そうした相隣関係に問題がないとすると、この分譲の仕方は面白いと思う。建築コストが抑えられるほか、道行く人の注目を集めるような個性のある建物群を造ることができている。























