2012宅地建物取引主任者受験セミナー (12)
連載: 宅地建物取引主任者受験セミナー
【問題2-6】
相隣関係に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。ただし、民法の規定と異なる慣習については考慮しないものとする。
(1)土地の所有者は、境界付近に建物を建てるために必要であれば隣地の住家への立ち入りを請求することができ、もし、隣人が承諾しない場合、判決をもって承諾に代えることができる。
(2)境界線から1m未満の所に他人の宅地を見通すことができるベランダを設ける者は、目隠しを付けなければならない。
(3)隣地の竹木の枝が境界線を越えて入ってきた場合、その土地の所有者はその枝を自ら切り取ることができる。
(4)土地の所有者は隣地の所有者と共同の費用で境界標(境界を標示する物)を設置することができ、その設置工事の費用は、相隣者が土地の広さに応じて分担しなければならない。
【問題2-7】
抵当権に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。
(1)土地について抵当権が設定されたのちに土地の所有者が建物を新築した場合、抵当権者は土地とその建物を一括して競売し競売代金全額から優先弁済を受けることができる。
(2)抵当権の消滅は、不動産物権の変動に当たるので債務の弁済によって消滅した場合でも、その登記をしなければ第三者に対抗することができない。
(3)建物と土地に対する賃借権について、登記があれば、その賃借権の上に抵当権を設定することはできる。
(4)土地賃借人所有の地上建物に設定された抵当権の効力は、特段の事情のない限り、当該建物の所有に必要な賃借権に及ぶ。
【問題2-8】
A及びBが、CとCの所有地について売買契約を締結し、連帯してその代金1,000万円を支払う債務を負担している(AとBの負担部分は平等である)場合に関する次の記述のうち、民法の規定によれば誤っているものはどれか。
(1)CはAとBに対して、同時にそれぞれ1,000万円の支払いを請求することができる。
(2)Cが、Aに対し1,000万円の支払いを請求した場合、その効力はBにも及ぶ。
(3)AがCに対して1,000万円の債権を有している場合でも、Aは自己の負担部分である500万円を超えて相殺することができない。
(4)CがAに対して債務の全額を免除すると、Bは500万円について債務を免れる。
【問題2-9】
契約の解除に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。
(1)AがBに解除の意思表示をした場合でも、Aはその意思表示を撤回することができる。
(2)解除後の原状回復において、返還すべき金銭があるとき解除の時からの利息を付さなければならない。
(3)AがBCと締結した契約を解除する場合、AはBのみに対し解除の意思表示をすることができない。
(4)履行期到来以前に履行不能が判明した場合でも、債権者が契約を解除するには、履行期まで待たなければならない。
【問題2-10】
宅地建物取引業者A社の被用者Bが、会社所有の車を使って営業活動中に通行人Cをはねて重傷を負わせてしまった場合に関する次の記述のうち,民法の規定、判例及び判決文によれば、誤っているものはどれか。
(判決文)
民法715条による使用者が負担する債務と民法第709条による被用者自身の債務とはいわゆる不真正連帯債務の関係にある。
(1)この事故の発生について、Bに故意も運転上の過失もなかった場合、A社は使用者としての損害賠償責任を負うことはない。
(2)A社がBの不法行為について、Cに対して使用者責任に基づく損害賠償をした場合でも、A社は、常にBに対してその全額を求償することができるわけではない。
(3)この事故の発生について、Bのほか、通行人Cにも過失があると判断された場合、裁判所は、必ずこれを考慮して、損害賠償の額を定めなくてはならない。
(4)A社がBの不法行為について、Cに使用者責任を負う場合に、CのBに対する損害賠償請求権が消滅時効にかかったときでも、A社のCに対する損害賠償債務は当然に消滅しない。
























