住まいの本質「暮らし方」と「快適性」の提案が進化
連載: 住まいと暮らし
近年、「スマートハウス」を中心に省エネやエコの最先端技術に関心が集まりがちな住宅の世界。しかし、住宅の本質は「暮らし」であり「快適性」であり。それらについても住宅各社の中で様々な設計提案もしっかりと進化している。ここでは「子育て配慮」や「2世帯(多世帯)居住」を中心に、最近のより良い住まい方や快適さの実現に向けたトレンドを改めて考えていきたい。 住宅ジャーナリスト 田中直輝
ライフスタイルの変化が背景
暮らしが改めて注目されているのは、かつてに比べ世帯構成や家族のライフスタイル、さらには経済環境が変化したことがあげられそうだ。特に経済環境の悪化は、住宅を切実に求める子育て世代において顕著。共働き家族の増加というかたちになって表れている。かつてのように夫だけが働くのではなく、主婦も仕事を持つ時代となっているのだ。主婦の家事時間の短縮のための提案や、さらには夫が家事や子育てに参加しやすくする提案が住宅分野で非常に重要なテーマになってきていることも指摘している。
共働き家族の増加は、2世帯住宅をはじめとする多世帯居住の提案にも変化を及ぼしつつある。単なる親世帯・子世帯が共に暮らすためだけの提案にとどまらず、子育て負担の軽減などといった点でも多世帯居住のニーズはより注目を集めるようになってきている。さらには二世帯居住に、独身の子どもとの居住提案をプラスした「2・5世帯」という新しい提案も生まれている。

















