「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第55回 シアトル滞在記(1) 米国エージェントとブローカーの関係
住宅新報 2024年8月20日 号 12面

7月中旬に1週間ほど米国シアトルに滞在してきた。
これは私が事務局をお手伝いしている一般社団法人日米不動産協力機構(JARECO)のシアトルホームステイプログラムに参加したものである。このプログラムは米国シアトルキングカウンティリアルター協会(SKCR)とJARECOが共同で実施しているもので、今年で3回目になる。内容としては単なる研修旅行ではなく、日本の不動産業従事者がSKCRに所属する不動産エージェントの自宅にホームステイして米国エージェントの働き方や不動産売買の仕組みを学ぶというもので、他に類のないプログラムとなっている。
ここで簡単に米国不動産業におけるエージェントとブローカーの関係について触れておきたい。米国不動産業の主なビジネスは既存住宅の売買仲介である。売買仲介を行うのはエージェントで、エージェントはいずれかのブローカーに所属している。ブローカーはエージェントが働きやすいようにその業務をサポートし、売買仲介成約時に仲介手数料の一部をマージンとして受け取る。多くのエージェントは独立自営のフルコミッション制であり、日本の不動産業界によく見られる正社員の固定給ではない。競争も激しく、「6人に1人が6カ月生き残ることはできない」と言われている。






















