廣田 信子の紙上ブログ No.421 マンション管理応援歌 犬の飼育は認知症対策、介護費用削減に
住宅新報 2024年6月25日 号 5面

犬の飼育は、認知症を発症する確率を低下させる―。そんな研究結果を昨年、東京都健康長寿医療センターの研究チームが公表しました。
認知症に関する調査は、東京都在住の高齢者1万1194人(平均年齢74.2歳)を対象に、2016~20年の介護保険のデータから、認知症の新規発症例を分析したものです。対象のうち調査開始時点で犬を飼っている人は959人いました。追跡期間の4年間に認知症を発症した人は、犬の飼い主は犬を飼っていない人に比べて発症確率が40%低いことが分かりました。犬の飼い主のうちでも、運動習慣があり社会的孤立をしていない人の確率が特に低かったのです。一方、猫については、猫を飼っていない人との間に意味のある差はみられなかったといいます。研究チームでは、犬の散歩などを通じた運動や地域住民とのつながりの影響が考えられると指摘しています。
同センターの研究チームはまた、ペット飼育が介護保険のサービス費用を抑制するという研究結果を昨年2月に公表しています。16年1月~17年6月の18カ月の医療・介護費を分析したところ、介護サービス費用については、ペットを飼っていない人と比べ、ペットの飼い主は約半額に抑制されていることが分かったといいます。ペットの飼育が介護費用の抑制に寄与することが示唆されたのです。





















