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スタンダード会員限定廣田 信子の紙上ブログ No.315 マンション管理応援歌 管理計画認定制度を生かすには

住宅新報 2022年5月3日 号 5面

連載: 廣田信子の紙上ブログ マンション管理応援歌

廣田 信子の紙上ブログ No.315 マンション管理応援歌 管理計画認定制度を生かすには

 4月1日から「マンション計画認定制度」が始まりました。今年4月1日からの開始を決めた地方自治体のホームページにアップされています。でも、どれを見ても、管理組合にとってはなんのための制度なのかが分かりにくい…と感じます。マンションでは建て替えが容易ではないことから、長寿命化を目指す取り組みが増えてきました。管理計画認定制度は、管理組合がマンションの将来を本気で考える出発点になると捉えたいと思います。未来を考えるには、何かきっかけが必要だからです。

 マンション管理センターでは20年に、「マンションの長期マネジメント計画策定の手引き」を作成し、ハードの管理だけでなく、管理組合運営、社会環境の変化といったソフト面も含めて30年を超える将来の方向性を考える試みを提案しました。マンションの長寿命化には、管理組合が今後のマンション管理のビジョンを持つことが大事であり、ビジョンに沿い、どのタイミングで大きな費用を要する改修を行うかを考える必要があります。改正法の施行が、こうした取り組みのきっかけになればと思います。

 100年マンションを目指すのであれば、自分がいない次の世代に引き継ぐことを考えなければなりません。そのためには、マンションに将来住む人への思いや地域との関わりを伝える必要もあります。長期修繕計画を見直し、修繕積立金の金額や積立方式を変更する必要も生じます。それには、総会決議が必要で、広く理解を得るには、数年の時間がかかるかもしれません。認定に向けて取り組むことで管理組合が長期的なビジョンに立ってマンションの管理を考える機会ができるのは、大変意義があることだと思います。

運営改善の機会に

 長期修繕計画の見直しで、自分たちの考え方を反映したものに改定しようとするケースも出てくるでしょう。管理運営を改善する機会にしてほしいと思います。ただ、管理計画認定基準が、自分のマンションには合わないと思う管理組合もあるはずです。マンションは多様です。一つの基準に合うか、合わないかだけで、そのマンションの価値が決まるわけではありません。地方自治体には、各マンションの努力を評価する役割も果たしていただきたいと願います。

(マンション総合コンサルティング代表取締役)

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