マンション管理の未来の話でも、「SDGs」がなんの説明もなく使われるようになりました。持続可能な社会を目指すために国連で目標が設定された……くらいの理解しかない私はびっくり。
SDGs(エス・ディー・ジーズ)はSustainable Development Goalsの略で、15年の国連サミットで、持続可能な開発のために、国連加盟国が16年から30年までの15年間に達成するための目標を掲げたもの。「貧困をなくす」「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」「質の高い教育をみんなに」「ジェンダー平等を実現しよう」「安全な水とトイレを世界中に」「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「働きがいも経済成長も」「産業と技術革新の基盤をつくろう」「人や国の不平等をなくそう」「住み続けられるまちづくりを」「つくる責任つかう責任」「気候変動に具体的な対策を」などの17の目標があります。
日本も、20年12月に「SDGsアクションプラン2021」を決定。これに合わせて動きが活発になっています。
では、「ESG」との関係は……というと、ESGとは、「環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)」の略。「ESG投資」とは、投資家が企業への投資をする際にその会社の財務情報だけではなく、環境や社会への責任を果たしているかどうかを重視すべきだという国連提言です。
日本企業も、機関投資家から、汚染物質の排出状況や商品の安全性、供給先の選定基準や従業員の労働環境といったESGに基づく非財務情報の開示を求められるようになり、ESGに対する意識が高まりました。
ESGとSDGsは似ていますが、SDGsは、持続可能なよりよい世界を目指すことを目的に、国・地方団体、企業のすべてを含んだ最終目標を明確にしたもの。一方ESGは、ステークホルダー(顧客・取引先・株主・従業員・地域など関係者)への配慮として企業の長期的な成長に必要な要素という考え方。企業のESGに注目した事業活動が、結果としてSDGsにつながっていくという関係にあります。
かなり大掛かりな話になりますが、個人の意識レベルに落とし込めば、SDGsの考え方は、「自然と共存し、世界から貧困や差別をなくすよう、エゴを減らし、他者への想像力を持って、まずは、自分ができることをやっていこう」というシンプルな話のように私には思えました。
(マンション総合コンサルティング代表取締役)
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