廣田 信子の紙上ブログ No.277 マンション管理応援歌 医療崩壊危機が迫る今、大震災が起こったら…
住宅新報 2021年2月2日 号 5面

廣田信子氏
新型コロナウイルスの感染者数は高止まりで、医療がひっ迫しています。入院先が決まらない感染者が自宅で死亡する事例が増え、日本医師会会長が「現状のままでは、治療に優先順位をつける『トリアージ』もせざるを得ず、助かる命に優先順位をつけなければならない」と危機感を示しています。
コロナ患者だけでなく、他の病気の患者も受け入れ病院が見つからず、救急車を呼んでも、結局自宅で療養するしかないという医療崩壊ともいえる状態が多発しています。
そんな中で、もし、今、首都圏に大地震が起こったら…という胸騒ぎのような感覚が消えません。「トリアージ」という言葉は、阪神淡路大震災の経験を経て、災害時の対応として学んだので、その言葉がトリガーになったのかもしれません。震災から26年目の1月17日、コロナ禍で追悼行事も縮小せざるを得ず、震災の振り返りが少なかったことも気なっています。
コロナ禍で、皆精いっぱいですが、自然災害は、そんな事情を考慮してくれません。今、大震災で多数のけが人が出るような事態になったら、どうなるのでしょうか。感染防止対策を取りながら、押し寄せるけが人の治療ができるのでしょうか。地域での助け合いができるのでしょうか。
停電が長く続いたら、人工呼吸器やエクモを使っている患者さんはどうなるのでしょう。そんな状態でPCR検査や保健所の対応は可能なのでしょうか。コロナ禍では、他地域や他国からの援助も期待できません。
確実に言えることは、とにかく、自分で自分や家族を守るしかないということです。この胸騒ぎを無視しないで、いざいうときの発電のために車のガソリンを満タンにして、電池の在庫をチェックしました。卓上コンロのボンベと缶詰、レトルト食品を買い足し、寒さ対策として携帯カイロを買いました。
備える気持ち忘れずに
「考えても仕方がないことは考えるな」といいますが、その前に「今、自分ができるだけのことをした上で…」という言葉が付きます。備える気持ち、恐れる気持ちが薄れているところに災害はやってくるといいます。コロナ禍の今、大震災に襲われたら、当面、サバイバル生活が続くことを覚悟しなければなりません。備えましょう。
(マンション総合コンサルティング代表取締役)
「廣田信子のブログ」発信中





















