廣田 信子の紙上ブログ No.274 マンション管理応援歌 コロナ禍を活かす提言4 多様な連携型コミュニティへ
住宅新報 2021年1月12日 号 5面

廣田信子氏
今回は、「コロナ禍の経験を今後に活かす5つの提言」の提言4「コミュニティ形成は、『イベント型』から『多様な小グループの連携型』へ」を紹介します。
コロナ禍でコミュニティ活動ができなくなったことで、人とのつながりの重要性を再認識したという声も多く寄せられました。一方で、お付き合いで参加しなければならないことがコロナ禍で減ったことは悪くないとして、今までの活動の仕方を見直すよい機会だと捉えている声もあります。
中心になる方々が頑張って準備し、住民が多数集まることを目指すイベント型のコミュニティ活動だけでない、別のつながり方を模索するよい機会かもしれません。重要なのは、自分もこのコミュニティの一員として、他の住人と緩くてもつながっているという感覚を持てることです。だとすると、個人が自発的につながる居心地がいい小グループがいくつもあり、それらがいざとなったら連携できるようなコミュニティの形もあるはずです。
小グループは、理事会、理事OB会、委員会、自治会、老人会、防災会、各サークル、子供会、PTA、子供のスポーツ仲間、ママ友、飲み友達、ボランティア仲間等々なんでもいいのです。実は、小グループは「小」であるが故に臨機応変に対応でき緊急時に強いのです。実際に、大震災時に、気心が知れている小グループは、連絡がすぐとれて、チームワークもいい仲間なので、チームとして活躍してくれて助かったという話を随所で聞きました。
緩やかなつながりで
今後、ますますマンション居住者の年齢層も多様化します。時間に余裕がある高齢者は、好きなサークルに所属してリアルで親交を深めるでしょう。忙しい子育て世代はオンラインでの手軽なおしゃべりでつながるのもいいでしょう。それぞれが、多様なグループの自分に合ったどこかに属することでのつながりを、マンションコミュニティのリソースと積極的に考えてみませんか。グループ同士は、複数のグループに属している人がつなぎ役になって、自然に緩やかなネットワークでつながって、実は一つの大きなコミュニティを形成しているはずなのです。「多様な小グループの連携型」のコミュニティをこの機会に考えてみることを提言したいと思います。
(マンション総合コンサルティング代表取締役)
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