トータルブレインのマンション最前線 コロナ禍でも販売好調な物件は? 明確なターゲット設定がカギ
住宅新報 2020年7月14日 号 5面

マンションコンサルティングのトータルブレインはこのほど、「こんな時期でも販売好調な物件」と題したレポートを発表した。4月7日の新型コロナウイルス感染症における緊急事態宣言から1カ月間は経済活動が止まり、ディベロッパーも政府の外出自粛要請に配慮して販売センターを閉鎖し、実質的にはマンション販売はストップ。価格上昇で昨年後半から厳しさを増していた首都圏マンション市場に、コロナショックが更に追い打ちをかけている状況だ。ただ、こうした中でも順調に契約を積み上げている物件があるという。同レポートでは、郊外の売れゆき好調な8物件をピックアップ(表)し、その要因を分析した。
例えば、グローバル・エルシードの「ウィルローズ鳩ケ谷エディオ」の販売進捗率は、今年3月までの4カ月間で7割程度に達し、非常に好調。埼玉高速鉄道線の鳩ケ谷駅から徒歩6分に立地する物件だ。好調のポイントは、(1)近年、鳩ケ谷駅での供給が非常に少なく、需給バランスが良かった、(2)東京メトロ南北線の乗り入れで都心へのアクセスの良さが評価され、地元以外の中広域からも顧客を呼び込めた、(3)駅近(徒歩6分)でありスーパーマーケットが隣接するなど高い生活利便性の立地が評価された、(4)専有面積を60m2台に絞り、グロス価格を3600万~3700万円台中心に設定し、ターゲットの一次取得ファミリー層の購入体力にマッチした――など。
山田建設の「ミオカステーロ橋本」は3月から販売を開始し、1カ月で75%まで進捗するなど、ハイペースな販売状況となっている。購入者は、地元アッパー層が非常に目立つという。最寄りのJR横浜線橋本駅は駅力が高い割に、近年、徒歩10分圏内でのマンション供給がなく需給バランスが抜群。27年のリニア新幹線橋本駅の開業期待が高く、品川駅や名古屋駅へのアクセスと、将来の橋本駅発展による不動産価値評価への期待が非常に高いこともポイントとなっている。





















