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スタンダード会員限定廣田 信子の紙上ブログ No.235 マンション管理応援歌 騒音問題が解決しない場合は引っ越しを

住宅新報 2020年3月31日 号 5面

連載: 廣田信子の紙上ブログ マンション管理応援歌

マンション・開発・経営
廣田 信子の紙上ブログ No.235 マンション管理応援歌 騒音問題が解決しない場合は引っ越しを

 上下階の騒音問題は悩ましいです。半年前に海外から戻り、マンションの8階に引っ越した方から切実な話がありました。

 引っ越し後しばらくして階下の方から騒音の苦情があり、それ以後、気を付けるようにしましたが、それでも苦情は続きます。歩く音が響くと言われ、大人はつま先で歩くようにしていますが、小学生の3兄弟はけんかになることもあります。もちろんすぐ叱ってやめさせますが、下からドンドンと天井を突かれます。謝りに行ったら、奥さんが音のせいで病気になり1週間くらいまともに食べられない、フローリングじゃ響いて当たり前だと怒鳴られました。購入するときは、等級が高いフローリングだから大丈夫と言われていましたが、すぐに簡易畳を床に敷き詰めました。それでも心当たりがないときにも、下からのドンドンが響き、その度心がなえます。

 子供が休校で家にいるようになってからは心をすり減らす毎日で、もう疲れました。これ以上、家族に窮屈な思いをさせ続けたくないから、一戸建てに引っ越すことを決意しました。昨日、「家内の健康を返してくれ」との書き付けが郵便受けに入っていました。こちらこそ病気にならないうちに引っ越します…と。

 子供のジャンプ・足音等の「重量衝撃音」は、スラブ厚が薄いと床材や敷物等で完全になくすのは難しいのです。あとは、お互いさまの人間関係でカバーするしかないのですが、このケースでは難しいかもしれません。

原因は別にあることも

 何をしてもダメというケースでは、本当の原因が別にあるのかもしれません。家族間の問題や社会への不満、他人へのねたみが根底にあって、それを、具体的な「不快」である音に転嫁することで音に対する不快感を増大させるケースもあるのです。本人はそれに気付いていないし、周りが指摘することもできないので難しいのです。

 お嫁さんとの確執が同じ年代の母親への過剰な批判になる。子供や孫がいない寂しさから子供の騒音を過剰に感じる。自分のつらさが理解されない不満を騒音に転化している…ということがあるのです。ある意味、その人も追い詰められているのですから、努力しても関係が改善しない場合は、引っ越しを考えることが一番だと思います。

(マンション総合コンサルティング代表取締役)

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