廣田 信子の紙上ブログ No.225 マンション管理応援歌 20年は「女子活躍」がキーワード
住宅新報 2020年1月21日 号 5面

マンション管理の世界も様々な問題が山積している20年。担い手不足、合意形成の壁を乗り越えるのに必要なのは、「女性の活躍」だと年頭に浮かびました。
「衣食住」というぐらい、「住まい」に関することは生活の基本であり、女性の視点が不可欠な分野なのです。といっても、社会で女性が活躍し、男性も家事や子育てを分担することが当たり前になった時代ですから、決して女性の役割を固定的に見ているわけではありません。
年末のマンション管理業協会主催「マンションイノベーションフォーラム」で、海外研修で評価が高かった方々の表彰があり、壇上に上がったのは全員女性でした。一方、前号で紹介した通り、きめ細かい工夫を重ねて、住人間のつながりをつくり、見事に合意形成をサポートしたのは男性社員の方でした。
管理会社の社員は管理組合役員に比べれば平均年齢が若いので、従来の「男性」「女性」の特徴は、もう語るべきではないのかもしれません。でも、管理会社に聞くと、子育て中の女性は、土日、夜間の理事会に出られないので、その分、男性に負担がかかっている…と。それも事実なのです。
子育てや地域社会とつながった経験は、必ず将来の仕事に生きるはずです。子育て中に蓄えたパワーは、子育てが一段落すると大きく爆発することと思います。ぜひ、管理会社には、長い目で見て女性が活躍できる働き方改革を進めて頂きたいと思います。
では、管理組合はどうでしょう。管理組合運営の担い手としての女性の活躍はまだまだです。子育てが一段落した世代の女性パワーを活用し切れていません。先日、「女性理事のための講座」(マンション管理センター主催)で、女性の真剣さとコミュニケーション能力の高さを実感し、女性の活躍が管理組合を活性化すると確信しました。
役員資格を配偶者にも
ぜひ、管理組合で女性が積極的に参画しやすい環境整備をしてほしいと思います。講座の受講生には、まだ、区分所有者である夫の代理として実質的に理事をしている方が少なくありませんでした。まず、役員資格を区分所有者の配偶者にも広げる規約改正からです。
今年、管理組合も管理業界も「女性の活躍」がキーワードになりそうです。
(マンション総合コンサルティング代表取締役)
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