災害時には、ご近所の助け合いの力が不可欠で、そのためには、普段から良好なコミュニティをつくっておくことが重要。このことに異論がある人は、いないのではないかと思います。
防災の日に参加したパネルディスカッションでも、この話に会場の皆さんはうなずいて聞いてくれていましたが、それが各人の行動になかなか結び付かないことも知っています。理屈では「その通り」だと思っても、必ずしも行動につながらないのは、コミュニティの良さだけが強調されることに、心のどこかで抵抗があるからではないか…と私は思っています。
東日本大震災直後、私たちは、被災地の方をお呼びし、フォーラム「震災から育む新しい『絆』」を開催しました。被災地での人と人との絆に会場は感動に包まれ、何か自分たちもできることをしたい、自分たちも人と人との関係づくりをしなくちゃ…という思いを共有できました。でも、そのときに、クールな友人が、「『きずな』っていう言葉、本当は抵抗があるのよね。つながりが濃いことはいいことばかりじゃないでしょう」…と。その言葉にハッとしたことを今も覚えています。






















