トータルブレインのマンション最前線 販売好調物件の要因探る(下) 「交通」と「買い物」利便性が最重要
住宅新報 2018年10月23日 号 5面
マンションコンサルティングのトータルブレインのレポート「首都圏マンション市場・販売好調物件研究」の2回目。同レポートでは、直近2年間で発売された物件の中で、売れ行きが好調だった物件をピックアップし、その要因を探っている。必ずしも恵まれた立地の物件ばかりではなく、商品企画などの工夫でカバーしているケースも多い。数事例を紹介する。
まずは、セントラル総合開発と東京建物による「ザ・グランリバーフォート高砂」(東京都葛飾区、総戸数152戸)。京成本線京成高砂駅から徒歩12分で、駅距離の近いマンションが多い中では不利な立地。こうした駅距離や、最寄り駅がメジャーとは言い難い沿線であること、そして大型物件という一見難しい条件がそろっていたが、販売開始から15カ月で完売となった。販売が順調に推移した主な要因は、価格設定と都心への交通アクセス。価格設定では、23区内の徒歩圏物件で70m2台の広めのファミリーマンションが3000万円台で購入できる点が、特に20~30代の子育て層から評価され、比較的中広域から集客できた。更に、地下鉄の乗り入れによって日本橋や新橋、品川まで乗り換えなしで行けるなど、意外にも都心アクセスが良いことも評価ポイントとなった。
トヨタホームとミサワホームによる「アネシア築地ステーションレジデンス」(東京都中央区、同98戸)は、日比谷線の築地駅に直結で、希少性は抜群。ただ、築地エリアは供給の多い激戦地だという。そうした中でも、商品性や価格設定にメリハリをつけたことで、実需と投資需要のすみ分けができた点が特徴だ。平均は65m2.9900万円だが、高層階はプレミアム住戸として、面積や仕様グレードを上げ、1億1000万~1億5000万円台で分譲している。一方、中低層階は、40~50m2台・5000万~8000万円台とした。プレミアム住戸は富裕層の実需を中心に人気を集め、中低層階は実需以外に相続対策や投資、セカンドハウスとしての需要を集めた。





















