随想タウンウオッチ 不動産鑑定士横須賀博 (5) 街路樹はみんなのもの
住宅新報 2015年5月12日 号 10面
ある生命保険会社の女性外交員が私に会いたいと、ある日を指定してきた。その日は特に予定がなく、気軽にお会いすることにした。話は、お決まりの「生命保険は相続対策として必要不可欠」との内容だったが、私は不動産鑑定士のほかに税理士でもある。相続対策に生命保険の必要性、特に節税のためというより納税資金の確保に必要不可欠の商品であることは承知しており、日頃からその必要性を依頼者に説いてきている。
そのため、話には特に参考になる点はなかった。その数日後、勧誘にきた生命保険会社の前を通ったとき、思わず足が止まった。
その建物の前の街路樹を囲んだ、ツツジの植え込みにはゴミが溜まり、空き瓶まで捨てられていた。対照的に、周辺の街路樹の植え込みは、その周辺会社の社員が朝早くからゴミ拾いをしていることから、植樹のツツジは生き生きとしていた。
























