イーソーコドットコム・大谷巌一の物流不動産Bizにチャンスあり 第9回 倉庫探しを頼まれた場合は
住宅新報 2013年6月18日 号 4面
連載: 物流不動産Bizにチャンスあり
前回の客付けの話とは逆に、倉庫を探してほしいと頼まれることもあるだろう。もし、数千坪以上であれば、物流不動産ファンドに電話をしてメガ倉庫の空きを確認するのが基本だ。しかし、案件のほとんどは、メガ倉庫では大きすぎる数百坪レベルだ。その際の対応方法が今回の内容となる。
まず、倉庫だからと言って倉庫会社に電話で聞いても、埒(らち)があかない。倉庫会社は基本的に、荷物を預かることをビジネスとする。不動産のように場所を賃貸することはしない。また、一見の客には、倉庫が空いていたとしても、空いているとは言わないものだ。
当初は、物流不動産Bizを行っている企業に依頼するのがよいだろう。一例として、当社だけでなくシービーリチャードエリスなどの企業がある。東北ではロジリンクス、大阪では大倉といった企業も物流不動産を取り扱っている。
物流不動産会社に問い合わせする前に、お客の情報を整理しなければならない。
(1)使用開始時期、(2)希望地域、(3)坪数、(4)予算、(5)探している理由(集約、退去のための移転、借り増しなど)。
この基本項目にプラスして物流項目が必要になる。まずは、食品や飲料、アパレル、化学品といった荷物の種類と、荷姿(パレット、段ボール、バラなど)。必要な天井高や、床荷重、設備(空調、クレーンなど)、出入りするトラックの大きさ、稼働時間なども含まれる。
なぜ、このような細かい情報が必要かというと、輸入貨物を扱うならば大型コンテナ車両を使う可能性があり、出入りするだけの敷地や前面道路の幅員が必要になる。また稼動時間は、夜中に荷物を動かすのであれば、周辺環境に気をつける必要があるためだ。
これだけの情報があれば、物流の知識がある人であれば、候補となる倉庫を絞って提案してくれる。
取引を重ねると、地元で物流不動産が得意な企業も分かってきて、ネットワークができてくる。また、数年前より、私たちは物流業界に宅建業免許の取得を勧めてきた。物流不動産ビジネスへ参入する物流企業も増えている。こうした宅建免許を持った物流企業は貴重で、ネットワークを作ると良いだろう。
(おおたに・いわかず=イーソーコドットコム会長)























