不動産学の魅力 環境不動産と経済的価値 基準未満では流動性低下の可能性 明海大学 不動産学部 第112回
住宅新報 2026年8月18日 号 7面

三瀬照久 不動産学3年
近年、SDGsなど環境への取り組みが世界的に重視される中、不動産業界においても環境不動産への関心が高まっている。環境不動産とは、省エネルギーなどを通じて環境負荷を低減する取り組みがなされた不動産であり、日本においては、各種認定機関の認定制度に基づく認証を受けた物件を指すことが多い。今後の環境不動産には、経済的価値と社会的価値の双方を満たすことが求められ、その重要性は住宅やオフィス、物流施設など、アセットタイプを問わず更に高まっていくと考えられる。
私が環境不動産に興味を持ったきっかけは、大学の講義で、外部講師の講演を聴講したことだ。講演では、環境性能が不動産の資産価値や投資判断に大きな影響を与え始めていること、今後は環境性能が市場での競争力を左右する重要な要素になること、そして環境への対応は不可逆的なトレンドである可能性が高いという説明から、環境不動産について強く関心を持つようになった。
この講演を通じて、これからの不動産業界の人材は、環境不動産に関する専門知識を身につけ、環境の視点から不動産を評価・分析できる人材になる必要があると考えた。環境への配慮は今後ますます不動産業界の標準となっていくことが予想され、環境不動産に関する知識や視点を持つことは、これからの不動産ビジネスにおいて大きな強みになると確信している。


















