ディベロッパーの定義が変わる 本業の強みで街を変える
住宅新報 2026年7月14日 号 1面
街をつくるプレーヤーの姿が一様ではなくなってきている。生命保険や商社、鉄道、通信など、各領域の本業で培ってきた経営資源を生かし、都市開発へ主体的に関わる企業の存在感が増している。専業ディベロッパーは長年にわたり、高度な開発ノウハウを武器として、日本の都市づくりを支えてきた。ただ、建築費の高騰や脱炭素、地域課題への対応など、街づくりに求められる役割が広がってきている。競うのは、開発力に加え、長期視点、産業ネットワーク、デジタル技術、地域との接点――。今の都市開発には従来以上に多様な視点が求められている。それぞれの強みを都市へどう生かすのかが、新たな競争軸として生まれつつある。(坂元浩二)
異業種が描く都市開発の新たな競争軸
住宅不足への対応、高度経済成長、再開発など、現代都市は、専業ディベロッパーを中心にその培ってきた技術や経験、事業ノウハウによって築かれ、発展してきた。その役割は今も変わらない。しかし都市開発を取り巻く環境は大きく変化した。脱炭素、人口減少、地域コミュニティーの維持、金利環境の変化、資産価値の向上など、求められる要素は多様化している。



























