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スタンダード会員限定古民家宿の物語 日本全国リノベーション 5 千葉県神崎町~椿ハウス (上) 日本文化を体験してもらう

住宅新報 2022年6月21日 号 11面

連載: 古民家宿の物語 日本全国リノベーション

総合
オープニングセレモニーでは地元の神主さんによる魂入れをした

オープニングセレモニーでは地元の神主さんによる魂入れをした

千葉県北部にある発酵の町で知られる神崎町。そこに築50年の古民家を修繕して、田舎体験のイベントや宿泊もできる「椿ハウス」がある。ハウスメーカー以前の大工さんが建てた旧来型の住宅は、地方に多く残り、それを新しい使い道で、魅力的な空間になった事例だ。 ライター/インバウンドコンサルタント 此松武彦

壊すのはもったいない

 オーナーの椿邦治さんは、もともと神崎町の出身で現在は東京都北区との2拠点暮らしだ。北区ではかつて区議会議員を3期務めていた。本業は、日本家屋や茶室の設計を得意とする建築家で、裏千家の茶道を30年以上続け、茶室には造詣が深い。海外暮らしの経験から、日本文化の発信が足りないと感じ、ニューヨークの国連本部で茶道を活用した平和をテーマにした茶会を開いたほど。

 そんな椿さんに、神崎町で古民家を買い取ってなんとかしてほしいと前の持ち主から相談があった。保存状態が良く壊してしまうのはもったいない。空き家対策や居場所づくり、また、日本の文化発信に古民家再生は重要だと考えていた椿さんは、意を決して再生を始めることになった。目指したのは、ここを拠点に日本の文化を体験でき、田舎のおばあちゃんの家に行ったような雰囲気だ。

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