マン活に励む管理組合~良好なコミュニティの秘訣~ テラス渋谷美竹【後編(1)】 東京都渋谷区 駅周辺の計画に沿う 地震対策も盛り込む
住宅新報 2019年7月9日 号 11面
連載: マン活に励む管理組合
渋谷駅から徒歩3分の立地に建つ昭和34年竣工のマンションが、深刻な老朽化と住人からの要望により、建て替えによる再生を検討。紆余曲折(うよきょくせつ)を経て事業協力者を決定するまでに至るも、なんと建て替え決議で不成立に。いったい何があったのでしょうか……。建て替え発案の経緯を紹介した前編(本紙19年7月2日号)に続き、後編では建て替え決議で不成立になった理由と再生までの道のりをレポートします。
06年に行った建て替え決議が不成立となってしまった美竹ビル。当時、新日鉄興和不動産(株)が提案した建て替え計画は、総合設計制度によるものでした。総合設計制度とは、公開空地を設けたりすることで、容積率や高さ制限の緩和を受ける制度のこと。美竹ビルは都市計画法が定める商業地域に立地していたため、総合設計制度の対象になっていたのです。そのため当時の計画案では、建物の高さを27階にし、足元に公開空地を設け、タワー式の車庫を設けるといった内容になっていました。
渋谷の中心地にある美竹ビルは様々な人が行き交う道路に面しています。その中に公開空地があることは、これまで享受してきたような住居としての静かさが損なわれるという意見がありました。また、内廊下方式とする計画では採光が取りにくいのではないか、タワー式の車庫の可否など、計画に疑問を唱える住人が多く、合意には至らなかったのです。
更に、当時、建替計画委員会の委員だった峰さんや一部の住人たちは、ある理由から計画に反対していたと言います。























