彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇56 増える空き家相談 地域再生担うプロ集団 業界の存在感示すとき
空き家とは使われなくなった家のこと。さりとて、粗大ゴミとして出すこともできない。いやいや、ずっと固定資産税を払い続けてきたのだから、〝特定粗大ゴミ〟として自治体に申請すれば、自治体には引き取る義務があるのではないか。 問題の深層 空き家・空…

空き家とは使われなくなった家のこと。さりとて、粗大ゴミとして出すこともできない。いやいや、ずっと固定資産税を払い続けてきたのだから、〝特定粗大ゴミ〟として自治体に申請すれば、自治体には引き取る義務があるのではないか。 問題の深層 空き家・空…
日本ではペットは家族の一員だが、高齢者はそうでもなさそうだ。マンションやアパートにも「ペット共生型」はあるが、高齢者との共生をコンセプトにしたものはシェアハウスの一部(多世代共生型)に見られる程度である。 ◇ ◇ 高齢者の一人暮らし、または…
「働き方改革」の根本には、「仕事とは何か」という問い掛けがなければならない。仕事の本質を理解しないまま、働き方改革を論じても意味はない。 ◇ ◇ そもそも仕事は「世のため、人のため」にあるもので、自分のためではない。だからこそ、その対価とし…
現代人は他人との人間関係に悩む人が多い。それは他人を通してしか自分を見ていないともいえる。しかし、他人を通して見る自分は、他人との相対関係の中の自分でしかない。それは〝鏡の間〟に入り込んだようなもので、どこまで行っても迷路から抜け出すことが…
人生も、生きている充足感も日々の暮らしの中にある。「日々生きている」という意識の中にこそ、幸せがある。それは間違いない。 本コラムは「人間にとって幸せとは何か」を大きなテーマの一つとしているが、筆者一人が幸せとは何かを考えたところで、実はそ…
自分が住んでいる町、仕事関係でよく訪れたことがある町、ときどき飲みに出掛けていた町――。 今は、それらのどの町にも魅力を感じない。そのことに唖然とするし、今ほど、渇いた喉が水を欲しがるごとく住みたい町、出掛けて行きたくなる町に焦がれた記憶が…
〝追客〟という言葉を最初に聞いたとき、アフターサービスのことかと思った。 マーケティング戦略として、ターゲット層を分析する言葉はいろいろあるが、はじめてその意味を知ったときは驚いた。追われるほうはたまらないだろうなあと。ここに未だに不動産会…
企業は何のために存在しているのか。根本的問い掛けである。「社員の生活を守るため」というのも立派な存在理由だ。ただし、「守りの姿勢」と言われなくもない。同じ〝守り〟でも「地球環境を守る」といえば〝先端企業〟となる。では、仕事とは何か。 もとも…
宅地建物取引業法上は媒介報酬(報酬告示)と言うのに、なぜ業界は仲介手数料と言っているのか。手数料とは「ローン借り換え手数料」などのように、一定の手続きに対する対価として事前に定めてある料金のこと。では、仲介(媒介)というサービスは〝一定の手…
不動産経済研究所が発表した21年度の首都圏新築マンションの1戸当たり平均価格は6360万円となり、バブル期の90年度(6214万円)を超えて過去最高となった。 厚生労働省の調査(19年)によると、国民全世帯の平均世帯年収は552万円だが、東…
業界紙記者は業界の取材をするのが仕事だが、それだけで業界のことが本当に分かっていると言えるのだろうか。同じことは業界人にも言える。不動産業歴が長いほど、業界独特の思考から脱却するのが難しくなる。 半世紀前に出版 1950(昭和25)年に住宅…
新聞は常に読者と共になければならない。国民全体を読者とする一般紙はそれでいいが、業界紙の読者は業界関係者となる。つまり一般紙に比べて対象範囲が狭く、密着度も高い。故に「読者と共にある」そのあり方が難しい。その意味では、一般紙の政治記者と政界…
取材とは材料を集めること。集めた材料をどう料理するかが記者の腕の見せどころだ。どんな仕事にもプロとしての腕の見せどころがある。そうした様々な仕事の粋(すい)を取材する新聞記者という仕事を多くの先輩たちは「記者ほど面白い仕事はない」と表現して…
現代社会では街を行き交う多くの人たちがスマホを携帯している。歩いているときも、電車の中でも、コーヒーを飲みながらでも瞬時を惜しむかのように操作に熱中する光景に未だになじめない。街に出ても活気というものが感じられないからだろうか。特にほぼ全員…
これまでポータルサイト重視だった不動産仲介会社の集客手法が多様化し始めた。ユーチューブ配信、ブログ、ホームページ強化などその活用ツールは様々だが、共通するものがある。それは自社の理念、住まいに対する考え、営業マンの実績・個性、本当の得意分野…
〝コロナショック〟という言葉は、あとから見れば20~22年頃を境に私たちの生活スタイルが大きく変化していたことを示す。もともと〝3密〟(密集・密接・密閉)に対する嫌悪感は人間の感性である。密集の親玉、東京一極集中は経済発展のためにやむを得な…
〝「わが家」を世界一幸せな場所にする〟は積水ハウスのグローバルビジョンだが、その大切な住まいを流通市場で担うのが仲介担当者である。今、その仲介担当者の能力やサービスの品質を問う動きが強まっている。 ◇ ◇ 積水ハウスなど大手ハウスメーカー1…
核家族社会で子育てを終えた高齢者(夫婦)は身体の衰えと共に、万一のときの安心感を求めて老人ホームやサービス付き高齢者住宅へ転居するケースが多い。空き家となった自宅をシェアハウスに転換する事例も増えている。 「長引くコロナ禍や頻発する災害で孤…
核家族社会が続く限り空き家の発生を止めることはできない。核家族社会では子はいずれ独立し、親とは別の世帯(家)を持つことになるから、親が死亡すればその家は空き家となる。子が独立し、夫婦または一人暮らしとなった高齢者世帯は空き家予備軍と呼ばれて…
全都道府県で住宅ストック数が世帯数を上回ったのは73年。住宅政策の目標は「量から質へ」と変わった。それから既に半世紀。住宅市場の現状はどうか。 ストック市場の現状 「自宅のリースバック」が思いのほか高齢者世帯からの需要を集めている。苦労して…