60歳からの住宅ローン【リ・バース60】累計申請件数1万件突破

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プレミアム会員限定私が別れを勧めたカップル、初対面でも見える顧客の本質

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 長く営業をしていると、初めて会って直ぐお客さんの本質が見えてしまうことがある。若いカップルが部屋探しで来店したのだが、彼女はファッョン雑誌から抜け出したくらいの相当な美人で、彼氏のほうは凄く地味なタイプ。つばの広い帽子に大きな花柄のノースリーブのワンピースを着た彼女と、目下、失業中とも見えてしまう彼氏が並んで歩く姿というものは、どう考えても釣り合わない。自分の洋服にそこまでお洒落するなら彼氏の着るものにももう少し気遣ってあげれば良いのに、とついつい思ってしまった。

【予感が的中】
 というか、この2人がこの先うまくやっていけるんだろうか…、と不安に思ったのだが、そこは商売、早速希望条件を伺ってみると、彼女が、「予算は7万くらいで~、庭が広くて芝が植えてあって~、リビングが広いアメリカンタイプの貸家がいいんですけど」と言う。そんなモンあるか!、である。あれば私が借りたいくらいである。やんわりと、「その条件では難しいと思いますよ」と言うと、「友達でそういう貸家に暮らしている人がいるんで、探せばあるんじゃないんですか?」と怒る。彼氏は下を向いていた。私の予感は的中したようだ。

 私としても無駄な努力をしたくはないので体よくお帰り頂いたのだが、1年ほどしてまた2人でやってきた。相変わらず彼女は派手、彼氏は地味、というファッションのままである。聞けば、まだ同じ条件で貸家を探しているとか。確か、とっくに一緒に暮らし始めているハズである。不思議に思って「今どんな部屋で生活しているの?」と聞くと、「以前から僕が借りているワンルームです」と言う。

【心休まる?】
 幸か不幸か、入籍はまだだった。彼女がちょっと席を外した時、彼氏にこう話した。「一緒にいて心が休まる?。夫婦の幸せって、どちらかが我慢して築くものじゃないよね?。彼女、自分の希望しか言わないし考えてないよね。あなたがそれで幸せならいいんだけど、もしツライのなら、幸い入籍前だから、彼女との結婚、考えてみたらどうかな」と。
 大きなお世話だったろうが、しばらくして彼氏から連絡があった。「別れることにしました」と。ホッとはしたが、部屋探しの話は消えた。
(坂口有吉不動産・社長)

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